雨漏り止めます!100% コンクリート工学を知り尽くした経験豊富な東京の改修工事会社建物トラブル解決策コンクリート補修術。雨漏り、ひび割れ、結露など当社はおよそ2万件の実績をもつ専門業者です。ここれはその数々の現場で経験した皆様にお役に立つ実績を紹介します。
鉄砲水のような雨漏り(川に隣接したビル)水の都で有名なイタリアのベネチア。街には水路をめぐらし隣接した建造物が並びます。日本では大阪の道頓堀が有名でしょうか。その現場も川に隣接したビルで、正確に表現すれば「雨漏り」ではなく「川漏り」していました。現場に到着すると誰もが落胆しその雨漏り(川漏り)を見つめていました。漏水の原因は打設したばかりのコンクリート壁面に部分的に発生した豆板と呼ぶ緻密性を失った現象(専門用語でジャンカと言います)です。地下室内では鉄砲水のように溢れる水をポンプで休まず汲み上げ続けています。ジャンカはサッカーボール程度の大きさで、噴出す水圧はすさまじく、人の手で押さえることがかろうじて出来る程度です。 この漏水を止める方法は、止水剤と呼ばれる建築材料を用いました。本来止水剤とは、ちょっと水が出る程度の施工箇所に用いるもので、そのまま使っても鉄砲水のような漏水を止めることは出来ません。この現場を先に担当していた別の業者さんも止水剤を用いて何度も試みたものの、成功することはありませんでした。 その業者さんが失敗を重ねたことを責めることはできません。なにしろこのケースは特殊すぎますし、止水剤(ポリマー系急結材料)の特性を化学的側面で知り尽くさなければ、止められないはずだからです。またジャンカは、建築施工管理上の初期不具合ですが、ジャンカのないコンクリート住宅などありえないほど、とてもポピュラーな欠損です。問題はそのジャンカをきちんと解消する工法を取れるかどうかです。 さて、実際にどのような施工方法でこの鉄砲水を止めたかを簡単にご説明します。 1.漏水範囲を狭める工夫をする。 サッカーボール大の漏水箇所をいきなり止めようとすれば、止水剤の効果を得ることはできません。漏水範囲を狭めれば狭めるほど、止水剤が効果を発揮します。 2.漏水する箇所を決める。 漏水しているとただちに、すべて止めたくなるのが自然ですが、この場合は逆で、漏水範囲の中心にドリルで穴を開け水圧を中心に集中させる工法を取りました。中心からの漏水量は増えるのですが、それは一時的なことで周囲の水圧を下げるのが狙いです。 3.連鎖漏水をさせない。 そもそもコンクリートにはミクロレベルの空隙があります。空隙がただち漏水につながるとは言いきれませんが、特にジャンカ周辺部は硬化不良を伴い強度不足が著しいと予想されるため、漏水していない周囲の壁面に対して先に止水作業を施します。これにより連鎖漏水を予防します。 4.止水剤による作業。 1〜3の工法を施したことで、最初に中心にあけたドリル孔からさらに勢いを増した水が噴出します。これはつまり、そのドリル孔以外からは絶対漏水しない状況を作ったわけです。 漏水として言えば水圧は著しいですが、例えるなら蛇口の水程度のものです。ここまで来てようやく、止水剤の効果に期待ができますし、実際、その漏水を止めることに成功しました。 5.コンクリート内部への充填工法 止水剤とは瞬間的に水を止める力に優れていますが、耐久性能は低いものです。そのため数年、数十年といったレベルを保障することは難しいため、外壁部の水位が下がる頃を見計らい湿潤性能をもつエポキシ樹脂をジャンカ内部へ注入することでコンクリート本来の耐久性能を確保しました。20年たった現在もその建物は漏水することなく建物を維持しています。 この現場を思い出すたびに、水の都ベネチアにもきっと腕の良い防水職人さんが多いだろうと思います。 |